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応用情報技術者試験に1週間で受かった話

令和3年度春期の応用情報技術者試験に準備期間1週間で合格しました。

 

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見ての通り超ギリギリの合格ですが、折角なので試験対策で意識していたことなんかを書いていこうと思います。

 

  • 前提情報

こういう記事は筆者の元々の学力が分からないとあてにならないかと思いますので、少しだけ自分語りします。

 

まず私の経歴ですが、国立大学院卒の社会人3年目です。

学生時代の専門は情報系ではありませんが、一般教養でその辺の知識はなんとなく勉強していました。

職業は一応SEですが、APに出てくるようなナウでヤングなITの知識を使うような感じではなく、もっと化石みたいなシステムのお世話をしています。

 

また、基本情報技術者試験に、令和元年秋期に受験して受かっています。

他はあんまり資格は持ってません。

(強いて言うなら就活のとき国家公務員総合職試験受けて受かっています。)

 

色々書きましたけど、ぶっちゃけ基本情報受かる学力があれば応用もいけると思います。そんなに要求される知識の量変わらないような気がするので。

 

 

  • 試験対策方針

APは午前試験・午後試験に分かれています。

これはFEでも同じですね。

で、どちらに比重をおいて勉強すべきかというと、FEを受けたときの経験から午前:午後=8:2 くらいで良いだろうと自分は考えました。

 

なぜかといいますと、午前試験は知識問題が中心でありかつ過去問と同じ問題が出るからです。

知識問題は知らないと解けません。なので午前試験は勉強する必要があります。

また、FEもそうですが、AP午前は一定割合で過去問と全く同じ問題が出題されます。

例えば令和3年春期の問1、排他的論理和の相補演算を示すベン図を選ぶ問題ですが、平成30年度秋期の問1と選択肢の順番まで全く同じです。

したがってこの問題は過去問をやっていれば見た瞬間に解けてしまいます

 

一方、午後試験は知能問題が中心であり、かつ過去問と同じ問題は出ません

(ここで言う知能問題というのは、問題文を読んで考えたら答えが分かるような問題というくらいの意味です。)

午後試験にも、知識を問うような問題は出題されますが、午前試験で合格点が取れるくらいの知識があればカバーできるかと思います。

 

したがって、どちらかに比重を置くならば午前試験に時間をかけたほうが圧倒的にコスパが良いというわけです。

 

 

  • 午前試験対策

午前試験対策に必要なものは、過去問です。

私は技術評論社のやつを買いましたが、別に過去問題集ならなんでもいいと思います。

技術評論社のやつは問題のすぐ隣に解説が載っているので便利でした。

 

さて、過去問でどういうふうに勉強するかといいますと、①問題を見て、②解答解説を見て、③解くにあたって必要な情報を把握する です。

時間があるなら何も見ずに過去問解いて答え合わせしてってのが良いのかもしれませんが、自分はとにかく時間がなかったのでこの方針でいきました。それに知識問題中心の午前試験で、知らない知識を問われている問題に対してうんうん悩んで答えを考える時間が無駄なんじゃないかと思ったからです。

 

では「解くにあたって必要な情報を把握する」にはどうするかですけど、計算問題なんかは自分で一度計算して解いてみます。

そうすることで、過去問と同じ問題が出題されたとき、答えの選択肢を忘れてしまっても「なんとなくこんな感じで計算して大体これくらいの値になったな~」くらいは思い出せるかと思います。

 

一方、完全な知識問題は、大体このような形式で出題されます。

 Q. Aに関する説明のうち、適切なものはどれか。

1. Aに関する記述

2. Bに関する記述

3. Cに関する記述

4. Dに関する記述

この問題の場合、Aについての知識さえ知っていれば1を選べるので解けますが、ついでに選択肢2~4の記述が何に関するものかも押さえておきましょう。

こうすることでB、C、Dについて問う問題に遭遇したときに対処できる確率が上がります。

完璧に暗記していなくても、なんとなく「ああこの単語はこれに関連する言葉なんだな」くらいの認識を得るだけで、知らない問題に遭遇したときの選択肢を絞り込む役に立つと思います。

 

午前問題は知識量と過去問を解いた量の勝負だと思っているので、時間がある限りインプットしましょう。

1ヶ月以上時間が取れるなら参考書的なのを通読すると良いです。

(FEのときは私もそうしてました。)

 

 

  • 午後試験対策

 午後試験対策と銘打ちましたが、ぶっちゃけ私ほとんど午後試験の勉強してません・・・。

8:2といいましたけど、結局時間なさすぎて実質9.5:0.5くらいでした。

正直FEなら午後ノー勉でも受かると思っていますが、APは記述なので流石にそうもいきません。

なので、最低限抑えるべきだと考えるものをお伝えします。

それは解答の書き方です。

 

過去問にざっと目を通して私が最初に感じたことは、「解答に文字数制限のある問題は、結構文字数制限がシビア」だということです。

よって、少ない文字数の中にいかにして問題に要求されている情報を入れればよいのかという部分に着目して模範解答の分析をします。

 

ほんとうにこれくらいしかやってないので、もう余り書くことがないのですが、選択問題のうち、どれを解くかは決めておいた方がよいです。(当たり前か)

自分は時間が無さすぎて、当日フィーリングで解く問題を決めましたが、これはやめましょう。

 

 

  • 具体的な時間の使い方

以下は駄文なので読まなくていいです。

 

~4/10

なんとなく試験日20日くらいだった気がするからまだ10日くらいあるしいいやと思って一生ウマ娘をやっていました。

で、ちゃんと試験日調べたら来週だったので流石に焦り始めました。

 

4/11(日)

試験日まで何をどれくらい勉強すればいいか考え始めました。先に書いたように午後より午前を優先するべきだと思ったのでとりあえず午前3回分を目標に過去問を解くことにしました。

確かこの日は1.5回分くらい解いた記憶があります。

 

4/12(月)

平日で普通に仕事があったし、前日に予定の量の半分終わっていたのでウマ娘をやっていた記憶があります。

 

4/13(火)

贔屓の球団の試合が雨で中止だったので、勉強しようと思っていたのは覚えていますが、勉強した記憶がありません。恐らくやらなかったんでしょう。

 

4/14(水)

仕事終わって、このときウマ娘のピックアップサポートカードだったキタサンブラックのためにガチャ天井するかどうか迷っていたら1日が終わりました。

 

4/15(木)

流石にウマ娘とか言ってる場合じゃねえって思えてきたので、ウマ娘は封印してこの日と次の日は確か有給取りました。過去問1回分くらいやりました。

 

4/16(金)

この日は残っていた午前を0.5回分やって、午後試験の対策を考え始めました。

とりあえずどういう問題がでて、何を書けば点がもらえるのかを、直近の過去問を見て考えました。

意外と文字数制限厳しくね?と感じ、これ書くのハードルたけぇな・・・と思って半分諦め始めました。

 

4/17(土)

試験前日。

この日は午前試験3回の復習をしました。

午後試験はもう1回分くらい問題と解答を眺めて、あとは気合でなんとかしようと決めました。

 

4/18(日)

試験当日。

受験票に書いていた地図を見ると会場が家の近所に見えたので油断していましたが、よく見ると地図の縮尺が適当で危うく遅刻するところでした。サンキューGoogleマップ

 

どうにかこうにか試験会場にたどり着きました。当日は晴天だったのですが、座席が窓際で風がかなり寒く、午前試験中にめちゃくちゃお腹が痛くなり、後半40問くらいはほとんど記憶が無いまま解きました。

 

で、午後試験ですが、セキリュティは必須解答として、残り4問をどうするかその場で考えました。

経営戦略は知識問題も出ますが、問題文を丁寧に読めば答えが分かる国語の問題みたいな部分は解答出来そうだったので選択しました。

プログラミングは最初からやろうと思っていたので解きました。

システムアーキテクチャはぱっと見簡単そうだったので選択しました。

ここでいうぱっと見簡単そうとは、最初の数問を見てなんとなく解けそうだと感じたという意味です。

最後の1問、一通り見ましたが解けそうな問題がほとんどありませんでした。仕方なくデータベースを選びましたが、シンプルなSELECT文が書ける程度のスキルと知識しか持ち合わせていないので全くわかりませんでした。

 

終わった直後の感想は、半年後また頑張ろう。でした。

 

6/25(金)

合格発表日。

試験前に封印してから一切ウマ娘を起動しなくなって早2ヶ月が経ち、APもどうせ落ちているだろうと思っていたので、結果発表のことが完全に頭から抜けていましたが、会社の同僚がAPの結果について話していたのを聞いて思い出しました。

 

帰宅して成績照会しようとしましたが、ここで一つ問題が。

受験票がどこを探してもありません。

 

APの個人成績は受験番号と受験票に記載されている8桁の数字のパスワードが必要です。

パスワード再請求も可能ですが、時間もお金もかかるようだったので、成績照会は諦めることにしました。どうせ落ちてるし。

 

が、手元に受験票が書いた紙(試験会場の机に置かれているやつ)が残っており、個人成績照会以外に、合格者一覧掲示も行われていたので、そこで合格の確認をすることができました。大学受験みたいな気分。

 

合格者受験番号一覧に自分の番号を見つけても信じられなさすぎて、後日受験票を見つけて個人成績照会するまで見間違いだったらどうしようと思っていました。

 

  • 総括

今回、1週間の準備期間で応用情報技術者試験に合格したわけですが、正直うれしいというよりもっと早くから準備しておけば良かった、という感想です。

 

ちゃんと勉強しておけば、それほど高いハードルの試験ではないと思うので、合否発表までの2ヶ月間「また半年後受けないといけないのか~」という落ち込んだ気分にならずに済んだのですから。

 

ただ私の性格から言って、もう少し時間があっても午前をもう少し詰めるとか、午後の解く問題を決めるとかくらいしかやらなかったような気がしますが・・・。

 

三つ子の魂百までといいますが、小学生の頃から夏休みの宿題を最終日に頑張るタイプだった私のこの性格は多分死ぬまで変わらないでしょうね。